上田くんの速さの秘密・骨盤の後傾

まこと 70歩  100段12秒1+71段8秒4
よしだ 76歩    11秒8+8秒7
ほりお 76歩    11秒7+8秒5
うえだ 80歩     11秒7+9秒2


上記のデータは池野さんのブログに記載されていたデータの引用です。

まこと君の後半の速さはまさにスプリント力とバネの賜物だと思います。後半の8秒4は私が20秒09を出した時と同じタイム。
歴代最高の後半の速さです。

やはり凄いポテンシャルです。

まこと君の今後の伸びしろはパワーです。塩田道場にこのまま通い詰めれば、来年は19秒台に入れる可能は大いにあります。

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堀尾くんは前半、後半とも安定したタイムです。ペース配分をよく分かっており王者のレース運びだと思います。ここ数年は後半のタイムが格段に良くなっていますね。
持久系の練習が充実しているだけでなく、しなやかさを身につけていると感じています。

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上田くんの前半のタイムはトップレベルです。何故ここまで速いのか不思議でした。

そして後半速いはずの上田くんが京都階段では後半伸びない理由もずっと謎でした。

やっと分かったので、ここに書かせて頂きます。上田くんは他の選手とは明らかに違うパワーポジションを持っています。それは骨盤を後傾させたまま階段を駈け上がっているとうことです。


もう少し詳しく書くと、骨盤を後傾させ身体は前屈して、擬似的なへっぴり腰を作っているのです。

このポジションはスプリントでは、教科通りのダメなフォーム。

よく短距離走でスタートの前傾姿勢がキープできず、骨盤が前傾して身体だけ前傾しているへっぴり腰の選手がいますが、まさにそれです。

スプリントではデメリットの多いへっぴり腰フォームですが、逆に階段走では最も理に適った関節の角度だと分かりました。

上田くんの速さの秘密が骨盤の後傾と分かり、擬似的にそのパワーポジションを真似てみたところもの凄くスムーズかつ速くに階段を駈け上ることができました。

これは良い!これを真似しよう!

と思いましたが、踊り場でスピードが出ないことに気づきました。確かにスプリントは骨盤は前傾しないと走れないですから、当たり前と言えば当たり前ですね。


生粋のスプリンターが階段に挑戦すると、骨盤が前傾するポジションで型にハマっているために上手く上がれないということも分かってきました。

ここで上田くんが後半遅い理由も分かりました。それは骨盤を後傾させたまま踊り場も走っているために水平速度が得られていなかったからです。



そこで、今回は「いいとこ取り」です


踊り場では骨盤を前傾させ、階段では骨盤を後傾という2つのパワーポジションを切り替えながら走ってみました。

そうするとどうでしょうか。今までに感じたことのないくらい推進力が得られたのです。

しかしこのテクニックには落とし穴もあります。切り替えのタイミングと状況判断が凄く難しいのです。

そして、骨盤の前傾・後傾の切り替えを間違うと大きくブレーキを掛けてしまうことも発見しました。

今回、上田くんの骨盤後傾パワーポジションの発見は、骨盤の前傾・後傾ポジションを意図的に操作するという研究に繋がりました。これは階段走だけでなく、スプリントにも活かせる技術になると思います。

階段走、そのものは大腿四頭筋肥大や、膝を伸展させながらのキック、骨盤の後方回旋の癖がついてしまう等、スプリンターにとってデメリットも多いのは事実だと思います。

しかし一方では、階段走を極めようと努力し、研究に研究を重ねると陸上の幅と引き出しを確実に増やしてくれるものだと感じています。


階段が終わって1ヶ月で11秒19相当のスプリント力が戻せたことと、今回の骨盤の前傾・後傾ポジションの発見を通して、スプリントと階段の両立は可能だという確信を持つことができました。

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