「トレーニングとは刺激に対する順応である。」

「トレーニングとは刺激に対する順応である。」


10月にシーズンオフして、2月中旬まで17週間。JR京都駅ビル大階段駈け上がり大会に出場する選手、通称「カケアガリスト」達の階段シーズンが始まる。

私は例年この階段シーズンに4万段を目標に練習している。4万段と聞くと物凄い数字に思えるかもしれないが、40000÷17週=2352段

週3の練習として2352÷17≒784段

バーベルをゆっくり下げるスロートレーニング効果と同じように
私は階段を上がったら、後ろ向きにゆっくり降りる練習をしており、それも階段数に入れているため、実際駈けあがった階段数は784÷2≒392段

一日平均392段という少なさ。

スタミナ練習は昼休み、地下2階から6階~PHまでの214段を1本、本気で駈けあがる練習のみである。

私の考えでは、階段アスリートは一度は量を追う時期が必要であると思う。それはスタミナをつける練習というよりは、フォームを固めるため、身体に階段のパワーポジションを染みこませ、自動化するための時間であると思う。

ただ、ひとたびフォームが固まれば、そこまで量を追う必要は無い。

中程度のスピードで本数をこなすよりも高速で200段程度を1本やった方がスピード持久力は付く。

ただ、私がRRの筋繊維タイプだから言えることかも知れない。RXの選手は本数を追った方が良いかも知れない。ただ、それも含めてスタミナ練習も自分の筋繊維のタイプに合った(科学的根拠のある)練習方法の確立が不可欠であると思う。

筋繊維のタイプについて興味がある選手は、遺伝子検査することを大いにお勧めしたい。

己を知る事は勝利への近道なのだから。
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最近、トレーニングに関して感動した言葉がある。それは

「トレーニングとは刺激に対する順応である。」

簡潔な言葉ながら、要点をうまくつかんだ真理であると思う。

トレーニングがマンネリ化したり、強度が変わらないと、身体は反応しなくなる。つまり成長しない。いつも刺激的であるように練習メニューには工夫が必要であることは言うまでもない。

私はスプリンターには4つの要素が大切だと思う。
4つの要素とは
「走」「跳」「力」「柔」

これは階段走にも大いにいえることで、今年は特に「跳」を重点的にトレーニングし、「力」もある程度ついてきたと思う。

そして、もっとも大切な「走」はかなり計画的にスプリント練習をしてきた。


「柔」に関しては、練習日には必ず初動負荷トレーニングをセット間に入れ、筋肉の柔軟性と可動域向上に努めて来た。


昨年の失敗を踏まえて、私は、カケアガリストであるが、まずはスプリンターであるので、スプリンターをベースにしてトレーニングを組立なくてはならないことに気づいた。


力学的に言えば、前方方向の推進力があって初めて、階段走で前傾状態、つまり理想的なパワーポジションが保てる。どんなに鉛直方向のバネがあっても、それだけではパワーポジションが保てず、背筋や大臀筋が使えない。つまり、起き上がってしまうのだ。

起き上がって階段を駈けあがると、大腿四頭筋だけで上っているような感じになり、大腿部がパンパンになってしまう。



もう一度、先程の言葉を引用したい。

「トレーニングとは刺激に対する順応である。」

スプリンターである私にとって、コンクリートでの走りや、坂ダッシュは「刺激」としては不十分であった。

短距離走を専門としない選手にとって、それらは、十分刺激的かもしれないが、少なくともスプリンターにとってはそれは、全く効かないのだ。


この冬、仕事が忙しく、かなり時間がなかったがそれでも週に1度はバネのたまった状態でトラックでスパイクを履いて全力での加速走をするように心がけた。

今年の2月14日までの階段総数は2万8千~9千程度
3万段にも及ばない。過去最低水準とも言える。
しかし、パワー、跳躍力、そしてスプリント力はここ3年間で最高だと体感している。

もちろんここで机上論議をしてもしょうがない。
証明できるのは、己のタイムだけだ。


今できるすべての備えをして、京都階段というモンスターを制覇したいと思う。狙うは勝利だけじゃない。

狙うのは自分超えだ!

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