2013年JR京都駅ビル大階段駈け上がり大会に向けての手記

スーパー長文です。
でも、読んでもらえたらうれしいです。
もしも読んでもらえたらコメントもらえるとさらに嬉しいです(笑)


2/11(月)雨天
当直明けで、正直しんどい。
ただ、土曜日にピーキングを合わせるなら
ここはしんどくても今日絶対走らなければならない。

朝練で階段214段+214段がメイン練習
合計1046段を走破、いつもの職場のビルの階段だ。
疲れてきたときにもう一回前傾して背筋と外腹斜筋で駈けあがる。

最後のシフトチェンジだ。

疲れたと感じていても、実はまだインナーマッスルとコアには力が残っている。
この冬、体幹部はそうとう鍛えてきた。

この日の214段に手ごたえを感じた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

中京大八事キャンパスに移動

雨の中100m×1 50m+50m 100m+1をやった。
雨天の中の練習なんて誰もやっていないだろうと自分に酔いながら
トラックに行くと、なんと中京大中京の高校生が一人
雨の中を走っていた。

やっぱり、やっている奴はやっている。

僕のスプリントの調子も良い。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2/12(火)
ようやく、今年勝負するシューズが完成した。


履いてみた所、最高の出来だった。見栄えはまだまだだが
こんなにしっくりくるシューズは今まで履いたことがない。

自分の足型を取り、その形状にそったプレートを強化プラスチックで作成するという
今回の試みはうまくいきそうだ。

おそらく後半、威力を発揮すると思う。
後半疲れてきて、必ずぶれる局面がある。
その局面で、僕はぶれることなく、走破することができるだろう。

早く試し履きがしてみたい。
それは当直開けの明後日になる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2/13(水)
この日は仕事の為、トレーニングはお休み

しかし、上半身と腹筋に刺激を入れる必要があったので
夕飯前に職場の休憩室で軽く筋トレした。
追い込むことが目的でないので、
軽く刺激を入れる程度。


片手腕立て30回左右
懸垂10回
チューブソウアスレイズ(大腰筋)
ライイングレッグレイズツイスト(外腹斜筋)4kg足巻
ライイングレッグレイズ4kg足巻



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2/14(木)
当直開けに最後のチェック
いつもなら、スプリントの練習を先にやってから
階段に向かうのだが、この日は先に階段をやってみる。

最後のトライアルがあるからだ。

いつもの平和堂の99段にてトレーニング
十分なアップと足合わせが終わった後

出来立てのニューシューズを試す。
自分の中でコンセントレーションを高め
心の中で号砲を鳴らす。

スタートから3歩、そこから駈けあがって行く
「速い。2段ぬかしをしているのに
これは1段ぬかしなのか?と思える程のピッチで上がれる」

そしてゴールストップウォッチを見ると
時計は12秒31で止まっていた。

今までのベストを0.51短縮していた。

しかも1本目でこのタイムがでたことに
大いに手ごたえを感じていた。

技術が安定してきた証拠だ。
アップのルーチンが正しいことも証明になる。


このシューズはものすごい可能性を秘めている。
19秒台も可能だ!と確信した。

好タイムが出たので階段はスパッとやめ
階段でのグッドレイズで階段筋をほぐして
平和堂に感謝を伝え、最後の階段練習が終わった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その後、中京大八事キャンパスに移動
50mの加速走を3本行った。
良い感じでばねが溜まってきている。

階段走をやって、骨盤が後傾しているので
スプリントをやって骨盤を前傾させ
骨盤の位置をニュートラルに戻しておいた。


骨盤のポジションをつぶさに感じ、
戻す作業。これもスプリンターには必要だと思う。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2/15(金)決戦前日

練習は完全休養

この日は午前中に息子を歯医者に連れて行った。
家内が明日試合ということでかなり気を使ってくれて
それ以降は特に僕に負担が掛からないようにしてくれた。

妻の理解に心から感謝したい。

僕は夕方スーパー銭湯のサウナに入り、
その後、冷水にかなり長く浸かった。

こうすることで筋肉に刺激が入る。

サウナから帰ると体がかなり緩んでいた。
筋肉の状態はゆるゆるでこれはかなり良いコンディションだと
感じた。

サウナでビタミンとミネラルが汗で流れたので
マルチビタミンとミネラルを補給した。

この日の夕飯は妻特製の「噌煮込みうどん」だった。
最高のカーボローディング。



夕飯が終わると、息子がかなりまとわり付いてきて
「トントン(お父さん)遊ぼうよ~」と言って
おんぶに周ったり、、肩に登ってきたりした。

僕の脊柱起立筋にはかなりの負荷が掛かるので
試合前日は勘弁してほしかった。

それではいけないとわかっていながらも
息子と身体を使って遊んであげることが出来ず、
すこし心が重かった。

試合前ぴりぴりしているのを察して
妻が息子の注意をそらしてくれた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2/16(土)試合当日

朝のコンディションは良かった。
便通も良い。普段から寒天の粉を飲み、食物繊維を一日10gは食事とは別に
取れるように心がけている。

こうすることで、便通がよくなるばかりか、
食物繊維はグリセミック指数を下げる効果もあり
結果ダイエットにもつながる。


朝ごはんを食べ、支度をし
玄関で妻に見送ってもらい、自宅を出発した。

新幹線は本当に速い。
名古屋から35分で京都についてしまった。

本当に快適な旅だった。

京都に到着したのが9時01
受付はひろたさんが一括でやってくれていたので
実はそんなに早く行く必要なかった。

しかし今年は戦略があった。
それは歩数の短縮

その為に試走を早朝から何本もやってみる必要があった。
ほぼMAXスピードで。

ゆっくりやっても速く動く地面に対して
正確な接地の練習にはならないことは
スプリントでよく知っていた。

だから、本番当日のアップでも
MAXスピードでやる必要があった。

もちろんMAXスピードでやるとばねがなくなる危険性がある。

だからこそ、走り込みと階段走を重ねてスタミナをつけてきたのだ。

スタミナをつける目的は、試合当日のアップも含めて
十分な技術確認をするためのプラクティスタイムで
疲れないような身体を作ることが目的なのだ。


今年の戦略は昨年75歩掛かった歩数を68歩に短縮すること。
その為にはスタートから3歩刻んだ後、
一気に4段目に踏み込む必要があった。

その後は基本2段ぬかし。
そして1.5mの踊り場を1歩で行く。

ここから前人未踏の挑戦があるのだが、
私は3mの踊り場も1歩で行く計画だった。

事前の練習では本場よりも25cm長い、
3.25mの踊り場を上下動なく1歩で行くことに
成功していたので、できるだろうと思っていた。


ニューシューズを早々に履いて
京都の階段を駈けあがった。


やはり、踊り場3mを1歩で行くという戦略は当たっていた。
タイムを取っても3m2歩で行くよりも速かった。

「よし、踊り場3mを1歩で行こう。」
僕の戦略が完全に決まった。

GOサインが出た。



踊り場処理の問題が完全にクリアになったところで
僕は1次アップを終えた。

この一次アップ、実はジョッギングもストレットも
行っていない。

自分で開発したダンベルによる初動負荷トレーを数種類行った後
階段をいきなり全力で上った。

経験上、筋肉が十分ほぐれていれば、
ジョッギングをしなくても大丈夫なのは知っていた。

スプリンターにとって、ジョッギングはただのジョグでなく
スプリントの動きづくりを兼ねている。

今回は階段を走る日なので
スプリントの動き、すなわち骨盤が前方へ回旋する動きは
身体にイメージさせたくなかった。

だから今回はアップでJOGも流しも一切やらないと決めていた。


今までの練習をしていて僕は以下の法則に気付いていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
トラック練習→階段練習
こういう日はトラックが速いけど、階段の調子が上がりにくかった。

階段練習→トラック練習
こういう日は階段の調子が良い。
しかし、トラックの調子は最悪で、大腿四頭筋には鉛が入ったような感覚になる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

練習日記を付けているおかげで、過去のデータから
最良のアップのルーチンワークを導き出すことができた。


一次アップが終わり、昼になる。
私はおにぎりと暖かいゆずのジュースを飲んだ。
そして、ソイプロテインを25g飲んだ。


おにぎりを食べたのはエネルギーが持続してほしかったから。
ウイダーインゼリー等は、吸収は早いものの、
グリセミック指数が高いので、血糖値が急上昇し
インシュリンが分泌されて、結局低血糖状態を作り出してしまう。

おにぎりが最高なのだ。

そして暖かい飲み物。実は暖かい飲み物を飲むと
お腹が暖まる。お腹が暖まると大腰筋が暖まるのだ。
そしてこの大腰筋こそ、隠された筋肉で
走るのにもっとも重要な筋肉として知られている。


プロテイン。試合当日にプロテインなんて飲むなんて
筋肉を付けたいの?と思われるかも知れない。
そうではない。


試合当日でもできる限りバランスの良い食事をとりたいとの
考えから、十分なタンパク質摂取を心がけている。

スプリントのエネルギー源はアデノ三リン酸とクレアチン・リン酸
つまりアミノ酸がエネルギー源となる。
その後、ATP-CP系が7秒間で切れたら、その後は糖分がエネルギーになる。

まずは血中アミノ酸濃度を上げておくことが必要。
先ほどの糖質と同じく、まずは消化に時間がかかるたんぱく質を
入れておいて、血中アミノ酸濃度を高めておく。

出走15分前になったらBCAAをのんでさらに血中アミノ酸濃度を高めて
レースに臨む。

これが私の試合当日の食事の考え方だ。


お昼頃2次アップでもう一度、足合わせ。
もう完璧だ。パワーポジションも良い。
完全にかかと重心のポジションを自動化できている。

私はその後、早々に試合のユニフォームに着替えた。
なぜ早々に着替えたかというと、
出走直前に着替えると、一旦裸になる必要があり
体温を奪われてしまうからだ。

私はユニフォームを来て、ゼッケンを付け
池野さんにゼッケンをテーピングで止めてもらった。

その後、履いていたロングタイツに使い捨てカイロをべたべたにはった。
脚と背中お腹に合計13個。
大腰筋には3つも使った。

そして、脚にはフリース付きのウインドブレーカーを2枚重ねで履き
上半身は、ベスト、フリース2枚重ね、ヤッケ。最後にダウンベスト。


完全防備の保温で出走を待った。

出走前はほんのちょっと体を動かしただけで
汗が出てきた。なにもしなくても少し汗ばむ感じだった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出走が近づいてきたところで3次アップ。
グッドレイズと階段走のみ数本行う。

良い感じだ。

強豪チームが走り終え、ついに僕たちクライマーズドリームの番がやってきた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最初は池野さん

最大のライバルであり、友であるミサオさんとの真向勝負
池野さんは怪我に泣いた昨シーズンの影響を全く感じさせない
いつもの力強いリズムで階段を駈けあがって行った。

残念ながら、21秒台は出なかったが
それでも22秒33は立派なタイム

「さすがだぜ池野さん、俺たちも続くぜ!」


次はゆきちゃん

ゆきちゃんは本当に素直な子で、アドバイスを直ぐに受け入れる。
今日は午前中の171段のトライアルですでに26秒4を出しており、
本番で25秒台は出ると本人も私たちも確信していた。

私もゆきちゃんに与えたいアドバイスはいくつもあったが
池野さんのコーチングと混同して混乱してしまう事を
恐れていたので、基本的にゆきちゃんには何もコーチしないように
していた。

ただ、ひとつしたアドバイスは

「今相当、気温が低いね。
筋肉の温度と収縮速度はすごく関係しているから、
レース前、係員に走る格好になってくださいと言われるまで自分から
服を脱いだら駄目だよ。出走直前になったら、僕がうけとって
この大きな袋に入れておくから。」

と言い、ゆきちゃんは
「ありがとうございます!」と答えた。

レースが始まると、前半は100m走11秒77のベストを持つ高木さんが
やや先行したがゆきちゃんはおちついて走り中盤で逆転して
そこからは独り舞台だった。

後からビデオで確認したが
多くの選手が後半、顔をしかめながら走っている中、
彼女は微笑みながら走っているように見えた。

ゴールすると、今までの記録を大幅に更新する
25秒77

大会新記録だった。

僕は大きな声で観客にアピールする
「新記録が出たぞ!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
次はひろたさん

本当はひろたさんに4走をやってもらいたかった。
しかし、ディフェンディングチャンピオンという
プレッシャーがあるので、3走で一人旅の方が
負担がすくなくなるのでは?と思い、
3走に決まった。

僕は昨年丸尾くんに負けたこともあり
ガチの勝負でも自分のリズムを崩さずに最高の走りが
出来ることを証明したかった。
昨年のリベンジをしたかったのだ。


レースが始まると
ひろたさんは軽快に階段を駈けあがって行く。
やっぱり速い。

しかし後半動きが止まった。
そして、ゴール

ゴールタイマーは20秒5で
止まっていた。

正式タイムは20秒52

残念。


ひろたさんが19秒台。
僕も19秒台。

ふたりでワンツーというのが僕のシナリオだったのに。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして、最終組・最終レース
私のレースが始まった。


予定通り、私はべたべたに使い捨てカイロが張られてた
ロングスパッツを直前まで履いてた。

さらに今回は、スポーツ用のオイルを皮膚に塗り
薄い皮膜を作ることで、保温効果に努めていた。


競技ウエアのランニングにハーフタイツになっても
全く寒くなかった。

福男選びで培った極寒の中で走るノウハウが
京都駅ビルの大階段でも生きた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ライバルは小川君 

今季10秒50 幅跳び7m70の生粋のアスリートだ。
相手に不足はない。

スタートの選手紹介が始まる。
私の名前が紹介されたとき、私は人差し指を突き上げ
「俺が№1になる」とアピールした。


スターターは朝原さんが務めた。

「いちについて」「バン」

3歩刻んで、4段目にジャンプ。
もう視界に小川君はいなかった。

通常のレースはコンタクトレンズを付けて走るのだが、
この日はあえて、メガネをかけて走るというのも
僕の戦略だった。メガネをかけることで視野が狭まり
となりのコースを気にしないで自分のレースができると
考えたからだ。

1.5mの踊り場を1歩で刻んだ後、
3段目にジャンプした。

これは昨年丸尾くんが見せた3段目の入りの技術で
今年ずっと練習してきたものだった。

右足でも左足でも出来る。

そのあと、ついに3mの踊り場が来た。
私は予定通り1歩で通過した。

もう完全に小川君を引き離した。

そこからは、かかと重心と前に振る腕ふりのみを意識して
階段を駆け上がって行った。

「ただ、がむしゃらに。」


こういう勝負の時はあれこれ考えない方が良い。

でも普段の練習はよーく考える必要がある。

普段の練習でよく考えて、体に理想の動きを染み込ませる。
自動化させる。

そうしたら、試合では無心で走るのが良い。
僕はリズムに乗っていたと思う。


中盤あたりから小川君が視界に入ってきた。

「きたきた。やっぱりか。」

そして、後半階段の勾配がきつくなる。

「ふふふ。それならこれでどうだ!」


私は起き上がってきた上半身をもう一度前傾させ、
乳酸が溜まっている大腿部のばねから、
背筋と臀部と腹斜筋のばねにシフトチェンジした。

アウターマッスルが疲れていても
身体の中心にはまだまだ力が残っているのだ。

この冬、コアマッスルとインナーマッスルには
かなりの時間トレーニングしてきたし、自信を持っていた。

後半のシフトチェンジに関しては
職場の214段の階段で会得した技術だった。

一旦視界に入った小川君がそこから
フェイドアウトしていった。
もう完全に

最後の2ブロック。あまりにシフトチェンジがスムーズに行った。
全く疲れていないと言ったらちょっと大げさになるけど
さほど、疲労を感じなかった。

そのせいで、私は最後ダイブするのも忘れていた。

通常は最後の2ブロックは乳酸地獄で
速くゴールしたいゴールしたいとの気持ちから
フィニッシュのことを考えてしまうのだが
今回はスムーズすぎて、フィニッシュするのを忘れてしまった。

「ああ、いかんフィニッシュしなくては。」

と思いながら、ゴール

タイムを見ると20秒11を示していた。
今までの暫定1位が丸尾くんの20秒47だったから
自分が優勝したとはっきり分かった!


「よっしゃー!」
私は両手を振り上げ、ガッツーズした。

歓喜の瞬間だった。

池野さんがすぐに駆け寄って来てくれて
力強くハグしてくれた。


ひろたさんも祝福してくれた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

僕にとっての階段が終わった。


インタビューを終え、
記録証明書を受け取り、正式タイムが判明する

「20秒09」
ひろたさんの20秒03には及ばないが
僅差の歴代2位記録


十分満足できるタイムだった。

2010年23秒41
2011年21秒77(-1.64)
2012年20秒81(-0.96)
2013年20秒09 (-0.72)

今回も大幅にタイムを短縮できて本当にうれしい。
体力的側面と技術的側面、
そして最高の道具であるシューズがマッチした。

前大会記録保持者の
丸尾君からうれしい一言を頂いた。

「吉田さんおめでとうございます。
今回は、吉田さんの体力の勝利というよりも
英知の勝利ですよ。」


「英知」
深遠な道理をさとりうるすぐれた才知
~広辞苑~

丸尾君らしい言葉のチョイスがうれしかった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

表彰式ではこれが現実なのか、僕の妄想なのか
区別がつかなない。よくわからないくらい幸せな気持ちがあった。

ただ、ひとつひろたさんの引退宣言を除いては。

ひろたさんは階段から卒業されることになった。
陸上競技に専念するために。

前から決めていたそうだ。

確かに階段はスプリントの動きの阻害になりうる。
ひろたさんとの名勝負がこれからも何年も続くと勝手に
妄想していただけにショックだった。

テレビ放映を見たらわかるけど、
ひろたさんの引退宣言の後優勝インタビューを受けているから
みんなの顔が暗いと思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
商品のマグロを伊勢丹の地下2階鮮魚売り場へ持っていく。

ここでアクシデントが起きた。
なんと解体を事前に頼んでいた店長が今日はお休みとのこと。

しかも、何も引継ぎがなされていなかった。

困った私たちは、最悪の事態を想像した。

しかし、そこは天下の伊勢丹
副責任者が私たちの対応をしてくださり、
マグロは見事に解体され、希望通り4等分に切り分けてくださった。

もちろん今年も無料でしてくださった。
本当に感謝です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その後、大会側から頂いた1000円のラーメン券で
恒例のお疲れ様会を開いた。

みさおさんやまさんとクライマーズのメンバーで。

ひろたさんの新幹線まで時間が少なくて
少しバタバタしたけど、ひろたさんは何とか無事に乗れた模様。

その後、池野さん、やまさん、みさおさんと一緒に
池野さんの車まで荷物を運んで私たちは別れた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
みんなと別れた後、無性に京都の階段で練習したくなった。
試合が終わった後、そのまま練習することは、結構ある。
実はばねが溜まっていて、よい練習ができるものだ。

イルミネーションが光る中
50段を11本 最後に171段を1本
合計721段上った。

今日うまく行った、3m1歩の足合わせを
身体に刻み込んで置きたかったのだ。


そして、最後に京都の階段を前に感謝の祈りをして、
僕は京都の階段を去った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2/17(日)仕事


翌日、僕は仕事だった。
ああ、日常に戻ってしまったなぁと思いながら、
昨日のことは夢物語なんじゃないかとも思えた。


休日出勤している職員と共に3人で
マグロ丼を食べた。

マグロの味を噛みしめたとき、
階段が夢でなく現実なのだと
しみじみ、感じ、職場の先輩が
「旨い!」と言ってくれるのを聞いて
よし来年も取るぞ!

と決意を新たにした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
仕事がひと段落して地上にメールをチェックしに行った。
実は私の事務所は地下2階にあって、携帯の電波が届かないのだ。
私の勤務は24時間。なので、時々メールを見に行く必要がある。
忙しいときは全くチェックできないことも多い。


夕方、ひろたさんからメールが来た。
すこし長くなります。
と書いてあり、知り合いのランナーに声を掛け
来年のクライマーズのメンバーに誘ったとの内容だった。

そのまま、メールをスクロールすると
サプライズが待っていた。


「京都引退」は撤回します(笑)


とあった。思わず飛び跳ねて喜んでしまった。
来年も同じメンバーで走れると思うと、
嬉しくてたまらなかった。


そして、閉会式で4人が流した涙はなんだったんだろうと思った(笑)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
~おしまい~


Comment

いけのさん

ハグありがとうございました。
池野さんに触発されて私の研究もかなり
クレイジーな領域に入って来ましたよ(笑)
犯罪すれすれの領域かもしれませんね。

これからもいろいろ刺激しあいましょうね!


/////////////////////////////////
みさおさん

6年連続ベスト更新おめでとうございます。
本当にすごい記録だと思います。
階段走の技術力ではまだまだみさおさんの
足元にも及ばないです。
これからも生涯現役で、私たちの先駆者として
元気な姿を見せてください。

//////////////////////////////
やまさん

階段走の補強運動ですが、後ほど動画を
アップする予定です。お楽しみに!
2013⁄02⁄23(土) 10:24 | | [edit]

お疲れ様でした

試合前日や当日に「子どもと体を使って遊べない」のは残念ですね。アスリートにとっては仕方ないことです。私も試合前に「高い!高い!」してと言われ、「それは20㎏のパワートレだぜ、今日は勘弁して」と思いました。しかし、その子供たちも大きくなって、いまやお父さんには振り向きもしてくれなくなりました。「テレビに映るから京都駅一緒に行こう」と言っても、「行かん」の一言・・・

「グリセミック指数と血糖値」参考になります。
私は、吸収の速さのみに注目して、競技の間は、マルチデキストリン系のゼリーばかり摂取していますが、再検討が必要だと考えさせられました。
出走30分前には、アミノ酸は飲んでいます。

試合前の寒さ対策も参考になりました。十分用意してきたはずでしたが、試合直前に体が冷えてしまうという失敗をしてしまいました。今回の敗因の一つだと思っています。

メガネを掛けていた理由も、やっとわかりました。(^^)

ハグは、私がしてあげたのではなく、私がしてもらいに行ったんですよ。

しっかりやり尽くした後の試合会場・・・立ち去りたくない気持ち、よくわかります
2013⁄02⁄22(金) 19:44 | | [edit]

長文が長文に感じないくらい興味深く読めました。
大変勉強になりました!

2010年23秒41
2011年21秒77(-1.64)
2012年20秒81(-0.96)
2013年20秒09 (-0.72)

昨年20秒台に入ってから、今回0.72タイムを縮めているのが流石こういちろうさんですね!

私は、ようやく23秒41を越せました。(ダブルアームを越せました)
来年は今年以上いい勝負出来るよう精進します。(ikenoさんとの勝負も大差で負け、名勝負とならなかった事に反省)
これからも宜しくお願いします。
2013⁄02⁄22(金) 18:18 |

初コメント

大変興味深く読ませてもらいました、
当日のコンディション作りとかすごく参考になります。

一番ビックリしたのが
後半のシフトチェンジまでも身に付けてたんですね!!
超人の成せる業ですね。

来年の動向からますます目が離せなくなってしまいました。

PS
お薦めの階段補強とか有れば動画アップお願いします!!

2013⁄02⁄21(木) 21:47 |

皆さんありがとうございます!

はるさん

コメントありがとうございます。

陸上→階段への転化
これは可能です。。

階段→陸上への転化
これはないと思います。

階段が速くなっても100mは速くならないです(笑)
ただ、階段で培ったノウハウは陸上に活用できるものが
いくつかあると思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ex-zrラッキーマン

隠れファンがここにもいたとは?(笑)
確かに齋藤さんのお母さん、美しいですよね。

多分、スプリント練習を冬季でずっとやっていると
裏が張って来ると思うんですよ。

そんなときに時々階段をやれば
骨盤のポジションが元に戻ってよい感じになりますよ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

まっつん

やっぱりシューズに食いついて来ましたね。
日本一のシューズマニアを満足させるスパイクの完成まで
あと少しです。お楽しみに。
2013⁄02⁄21(木) 16:13 |

おめでとうございます

初コメです。
この度はおめでとうございます。
このブログを読みながらハラハラドキドキしながら読みとても楽しませていただきました。


ひろた君の引退のくだりには涙しました・・・。

泣いたけど・・・ん・・・撤回・・(笑)
ひろた君、私の涙を返せーっ・・・なんて(笑)
でもまたそのメンバーですもんね。よかった☆

沢山の努力と素晴らしい仲間・・・・幸せですね。
心から祝福させていただきます。

骨盤のお話もとても興味深く読みました。
こういうことが理解できてるから階段→走りに結びつけられるのでしょうね。
私ももっと勉強して強くなります。



2013⁄02⁄21(木) 12:41 |

撤回の決め手は齋藤さんのお母さんだね。

かわいい熟女の頼みは断れない性分なのだよ笑
2013⁄02⁄21(木) 12:10 | | [edit]

素晴らしい!!

選手1人1人にそれぞれのストーリーがあるわけですが
今回の大階段のストーリーは一瞬の風になれを彷彿とさせる
素晴らしい短編ストーリーですね^^

レース映像見せていただきました
ご存知だと思いますが
毎度のごとく僕は選手の足元から見る癖があります
吉田さんのレースになって
あれ!?今年はレーザービームじゃないぞ!!
まさか!噂のアレが完成したのか!!と思っていましたが
案の定その通りでしたね^^

FBでも祝わせていただきましたが
この場でもおめでとうございますと言わせてください^^

もうすぐトラックシーズン開幕ですので
お互い頑張りましょう^^
2013⁄02⁄20(水) 22:31 | | [edit]

Trackback

http://fukuotoko.blog53.fc2.com/tb.php/1907-0ab13195



Copyright (C) 福男スプリンター All Rights Reserved.