今日は予選→決勝という2本で行われる試合。予選は3組あり、各組の2着と全体でタイム良いものから上位2名が決勝に進むシステムになっている。
私は県大会をぎりぎりで通過したことなんて当の昔に忘れていて自分は決勝に行くつもりでいた。
そして、予選が招集され、僕ら選手は長良川競技場のトラックに足を踏み入れた。
「へーぇ。チップなんだ」
チップというのはオールウェザーのトラックのゴムが平坦ではなくチップが表面に出ていて少し凹凸があるトラックのこと。選手によってはこれを嫌う人もいるが私は結構好きだ。
天候も良いし、トラックも私の相性に合っている。行ける。
そして、私の組が招集され、各々スターティングブロックを調整し始める。
私もオールウェザーのトラックでの試合に慣れてきたので(まだ2試合目だけど)やっとおろおろせずにブロックを合わせたり出来た。
今日も筒井君と二言三言、言葉を交わす。
それではスタートラインに着いて下さい。
皆がスタートラインに着く。
「位置に就いて」
、私はゆっくり時間をかけてスタブロに足をかけ位置に就いた。
スプリントは心理戦でもあるので自分のスタイルを貫くことが大切と思ったからだ。
(小中学制の試合等では試合を効率的にまわす為に出来るだけ早く位置に着くように指導されることがあるかもしれないが、一応ルール上では位置に着いてからヨーイまでは30秒程度とされている。)
「ヨーイ」
「バーン」
その瞬間、最高のスタートが切れた。
そう思った矢先、もう一回ピストルが鳴った。
「おいおいフライングかよ。だれだよまったく。
私が最高のスタートを切ったのに。」
と思ったのもつかの間、審判員は私に掛けより黄色い旗を私に向け
「はい、フライング一回目」
フライングしたのは私だった。次のフライングすると失格になる為慎重にならざるを得なかった。
ただ、なぜフライングになったのかよく分からなかった。
次のスタートは慎重に出た。
前方にはやはり筒井君の姿が見える、そしてもう一人黒いユニフォームの選手も見える。
今回は前の県大会とは違い冷静になれた。
前方の選手に気を取られて自分のバランスを崩すようなことはないように心がけた。
しかし、筒井君ははるかかなたに見える。そればかりか黒いユニフォームの選手すら捕らえることが出来ない。
ゴール手前10mくらいですこし追い込んだものの、そのまま3着でゴールした。
記録は11.74なんと八代先生が予言したタイムだった。
その後の組の3着・4着が11.42を出したので私の決勝進出への夢はそこで途絶えた。
帰り際がっくりうな垂れる私。
八代先生はフライングについてあれはお尻が動いたかからフライングを取られたことを私に告げ、
「吉田は大器晩成型だよ。まだ背が伸びるだろうし、ウェイトトレーニングとかして行けば、将来的に10秒台だせると思うよ。」
「保証はできんけど保証するよ」
その場で私はウェイト・トレーニングのやり方を聞いたが、八代先生は
「まぁいろいろあるんだよ。」としか言わず教えてもらえなかった。
帰り道悔しさが込み上げてきた。
そして高校に入ったら絶対陸上部に入って筒井君を抜かしてやる!と心に誓っていた。
こうして、私の中学の陸上は終わった。
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、私はゆっくり時間をかけてスタブロに足をかけ位置に就いた。
スプリントは心理戦でもあるので自分のスタイルを貫くことが大切と思ったからだ。
(小中学制の試合等では試合を効率的にまわす為に出来るだけ早く位置に着くように指導されることがあるかもしれないが、一応ルール上では位置に着いてからヨーイまでは30秒程度とされている。)
「ヨーイ」
「バーン」
その瞬間、最高のスタートが切れた。
そう思った矢先、もう一回ピストルが鳴った。
「おいおいフライングかよ。だれだよまったく。
私が最高のスタートを切ったのに。」
と思ったのもつかの間、審判員は私に掛けより黄色い旗を私に向け
「はい、フライング一回目」
フライングしたのは私だった。次のフライングすると失格になる為慎重にならざるを得なかった。
ただ、なぜフライングになったのかよく分からなかった。
次のスタートは慎重に出た。
前方にはやはり筒井君の姿が見える、そしてもう一人黒いユニフォームの選手も見える。
今回は前の県大会とは違い冷静になれた。
前方の選手に気を取られて自分のバランスを崩すようなことはないように心がけた。
しかし、筒井君ははるかかなたに見える。そればかりか黒いユニフォームの選手すら捕らえることが出来ない。
ゴール手前10mくらいですこし追い込んだものの、そのまま3着でゴールした。
記録は11.74なんと八代先生が予言したタイムだった。
その後の組の3着・4着が11.42を出したので私の決勝進出への夢はそこで途絶えた。
帰り際がっくりうな垂れる私。
八代先生はフライングについてあれはお尻が動いたかからフライングを取られたことを私に告げ、
「吉田は大器晩成型だよ。まだ背が伸びるだろうし、ウェイトトレーニングとかして行けば、将来的に10秒台だせると思うよ。」
「保証はできんけど保証するよ」
その場で私はウェイト・トレーニングのやり方を聞いたが、八代先生は
「まぁいろいろあるんだよ。」としか言わず教えてもらえなかった。
帰り道悔しさが込み上げてきた。
そして高校に入ったら絶対陸上部に入って筒井君を抜かしてやる!と心に誓っていた。
こうして、私の中学の陸上は終わった。
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ひでんそんずのページ、ものすごく楽しく見させていただいてます!
ありがとうございます!