中学15「八代先生からの金言」

県大会が終わり東海大会の日まで,またいつものごとく一人で末広小学校で走る日々が続いた。

今思うと、すごい熱意に動かされていたと思う。

八代先生はというと私が東海大会に出るからと言って
特に僕に専門的なアドバイスやコーチングをするわけでもなくいつもドウリだった。
(ただ、愛知県チームのTシャツと 帽子を買ってくれた。これは気持ちのうえですごく助けになった。)

八代先生は本当にアドバイスをくれるタイミングがうまい人だったと今になり思う。

一宮市選手権の前日に僕は八代先生から後世に残る金言を聞く。

それは中中で走り高跳びの代表選手が跳躍練習をしている時だった、
僕らは試合前日リレーのバトンパス練習をやり、軽めの練習を終わったところだった。

八代先生はこう言った。
「あーあー。あそこ見てみ。走り高跳びのマット。試合前日なのに跳躍練習してるわ。
トップ選手だったら絶対しないこと。
トップ選手は大会の1週間前、2週間前にはサボりバネを溜めるために跳ばないんだよ。」

この「サボりバネ」と言う言葉が妙に私の心に響き、それ以来私の脳裏の記憶に強烈に残った。

サボると言う概念は一見して、良くないことに思える。もちろんそうだ。
日々の節制とハードトレーニングによってのみハイパフォーマンスは実現できる。
それは真だ。

しかし試合前となると話しは違ってくる。
多くの選手は試合前になると練習不足から不安な気持ちになり、試合間際になって激しい練習をしてしまう。

結果練習では走れていたのに試合では全然バネが無いと言った失敗をしてしまうのだ。

そういう点で、試合前には練習をしたい気持ちを抑えることが試合での成功につながると言うことを
後に私は悟る訳だが、そのヒントは八代先生の言葉から学んだものだ。

しかも中学の時に学べたことは非常に大きかったと思う。
頭ではなく生きた知恵として。

そういう面で、東海大会の日までにはある程度の自分の試合までのもって行き方が分かっていた。
だから東海大会の前日にはオールウェザーの走路に行って50mを2本のみ走ると言った調整も
するようになった。当時、中学生としては良く考えたと思う。

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